こんにちは、障がい者グループホーム「ル シエル」の職員です。
今日は、私たちホームにとって“ちょっとした事件”だった、とみぃ脱走事件についてお話したいと思います。
【いつもの朝、いつもの風景だったはずが…】
事件が起きたのはある穏やかな朝のこと。
私たちの愛犬、とみぃ(通称:とみぃちゃん)が、なんと玄関からスルリとお出かけしてしまったのです。
当時スタッフは、利用者さんとの会話に集中しており、玄関のドアが少しだけ開いていたことに、誰も気づきませんでした。とみぃは小柄なので、足元をすり抜けるように…静かに、でも堂々と(?)外へ。
気づいたときにはもう姿がなく、職員一同、心臓がキュッと締まる思いでした。
【心配と、ほんの少しのパニック】
「車にひかれてないかな…」「どこかに迷い込んでいないかな…」
そんな不安が頭をよぎります。
特に交通量の多い車道に面しているため、職員たちは焦りと心配でいっぱいでした。
「とみぃ…無事でいて!」と願う中、ピンポーンと鳴るチャイム。
なんと、ご近所の方がとみぃを見つけて、すぐに連れてきてくださったのです。
その方は若い女性で、お仕事の合間だったのでしょうか、私たちのホームの犬だと気づき、わざわざ足を運んでくださったのです。
もう感謝しかありません。本当に本当に、ありがとうございます。
【いつもと変わらない笑顔に、ほっと胸をなでおろす】
とみぃはというと、まるで何事もなかったかのように、しっぽをふりふり。
普段からとてもお利口で、人懐っこく、利用者さんたちにも大人気の“癒し係”です。
中には「犬はちょっと苦手だったけど、とみぃのおかげで好きになれた」というスタッフも。
触っても嫌がらず、むしろそばに寄ってきてくれるとみぃの存在は、ホームに笑顔と安心感を運んでくれます。
【とみぃと共に、地域と共に】
今回の出来事は、私たちにとって大きな学びでした。
・ちょっとした隙間からも脱走してしまう可能性があること
・利用者さんとの会話中でも、環境の安全確認を怠らないこと
・そして、地域の方々とのつながりのありがたさ
とみぃが戻ってきたことだけでなく、ご近所の方のあたたかさに触れたことも、私たちにとって忘れられない経験となりました。
これからも「ル シエル」では、人も動物も、そして地域も大切にしながら、安心できる場所を作り続けていきます。
また、とみぃにも、ホームの“守り犬”として、引き続きその愛嬌と存在感で、みんなの癒しとなってもらいたいと思います。