~利用者さんの大切なひな人形~ 🎎
3月が近づくと、ホームには春の訪れを感じさせる風景が生まれます。
今年も、利用者さんが大切にされているおひな様が飾られました。
ガラスケースの中でやさしい灯りに照らされたおひな様は、とても華やかで、ホームの空間をぱっと明るくしてくれています。
前を通る利用者さんやスタッフが足を止め、「きれいですね」と声をかける、そんなあたたかな時間が流れています。
今年もホームに春を運んできてくれたおひな様です。

このおひな様の持ち主である利用者さんに、お話を伺いました。
このおひな様は、1993年、娘さんが生まれたときに福島県いわき市にあるご実家から贈られたものだそうです。
ご自宅で暮らしていた頃は、毎年このおひな様を飾り、ひな祭りをお祝いしていたとのこと。
飾りつけは、お母様がしてくださっていたそうです。
ひな祭りの日には、ちらし寿司とはまぐりのお吸い物を作り、家族みんなで食卓を囲んだといいます。
そして実は、ひな祭りの翌日、3月4日は娘さんのお誕生日。
この季節は、娘さんの誕生を祝った思い出とともに、ご家族にとって特別な時間だったそうです。
グループホームに入居される際、このおひな様は娘さんから
「家には置けないから、ママが持っていて」
と言われて、こちらに持ってこられました。
利用者さんにとってこのおひな様は、
娘さんが生まれた時の喜びと、ご家族の思い出が詰まった大切な宝物です。
毎年このおひな様を飾ると、娘さんが生まれた頃のことを思い出すそうです。
また、ホームの利用者さんやスタッフから「きれいですね」と声をかけてもらえることもあり、とても嬉しいとお話しされていました。
そして最後に、こんな言葉を聞かせてくださいました。
「このおひな様を見て、皆さんがあたたかい気持ちになってくれたら嬉しいです。
そして、日本の風習の良さも感じてもらえたらいいですね。」
利用者さんの思い出とともに、今年もホームに春を運んできてくれたおひな様。
ホームでは、こうした利用者さん一人ひとりの大切な思い出や人生の物語を大切にしながら、皆さんと一緒に季節の行事を楽しんでいます。
これからも、利用者さんの思い出とともに、あたたかな時間を積み重ねていきたいと思います。

